2023年夏のAWSに関する学習

2023年の6月から7月にかけて、AWSに関する学習を行った。自社の開発実績としては、過去にAWSを利用した成果物も存在しているけど、松本君に任せきりになっていたり、自分自身の知識が浅いままだったのでこのままではいけないと思い、今回AWSについて学習するに至った。

AWSについては、認定資格が出ているので、その資格の全体に沿うような形で学習を進めた。実際に、AWSに存在している主要サービスの存在を認知できたと思うし、それらのある程度の使い方も理解できたと思う。今年の秋から開発に着手をする自社製品はAWSを用いて開発する予定なので、その布石として今回の学習を位置付けたい。

今回の学習内容の概要

アイキャッチ画像に掲載した書籍群が今回学んだ書籍だ。それらの学習を通して、AWSを用いたシステムの構築方法についての概要を知ることができた。AWSを使って何ができるのかをある程度理解できたと思うので、これから製品開発を進めていくに当たって、設計を考える上でかなり役に立っていると思う。

今回学んだ内容を個別に見ていく。

AWSに関する総合的な学習科目

AWSの資格は2023年7月現在で、全部で12種類ある。その中でも、次にあげる5種類+DevOpsエンジニア Professional に関しては総合的な学習科目になっていて、AWS認定の中では広範囲の学習を行わないと合格できないと言われている。

総合系の科目は全部で以下の6種類。

  • クラウドプラクティショナー
  • ソリューションアーキテクトアソシエイト
  • ソリューションアーキテクトプロフェッショナル
  • SysOpsアドミニストレーターアソシエイト
  • ディベロッパーアソシエイト
  • DevOpsエンジニアプロフェッショナル

クラウドプラクティショナーはレベル1として、AWSに関する基礎的な内容を学ぶための資格だ。

ソリューションアーキテクトは、企業でのAWS活用のための設計と導入を主動する立場の方のための資格になっていて、AWSを用いたネットワーク・インフラ環境の構築や、システムの構築に関する総合的な設計の知識が試される。基本的なことを学ぶだけなら、アソシエイトで十分だと思われるため、プロフェッショナルの領域までは資格としては取得する必要性は薄いと感じた。プロフェッショナルの領域は、実際の実務の中で、個別具体的な課題解決を図れれば、それで十分だと感じるからだ。

SysOpsアドミニストレーターは、運用に関する知識を問う資格になっていて、バックアップなどの知識が問われる。ディベロッパーはCICDの構築やサーバーレスアーキテクチャなどを用いたAWS上でのアプリケーション開発に関する知識などを問われる。その上位資格であるDevOpsエンジニアプロフェッショナルの学習書籍は、現状で日本語書籍化がされていないが、想像できる範囲では、こちらの資格も基礎的なことを問うというよりは、AWSを使った実務における応用的な経験を問う設問が多いと思われため、資格として取得する必要性は薄いと感じた。

総じて感じることは、基礎的なアソシエイトレベルの学習が済んでいれば、成果物や開発プロセス、運用プロセスの設計ができるようになるので、そのレベル感で十分だと感じる。クラウドプラクティショナーの資格に関しても、学習内容が薄すぎるため、学ぶ価値はないと思う。最初からアソシエイトの3資格のみを一通り学習することで、AWSを用いたシステムの構築、運用に関する基礎的な全体を学ぶことができて、現場に入るための土台になる知識習得に繋がると思う。

AWSを用いた各専門領域に関する学習科目

AWS認定には専門知識としての6資格が存在する。その内、日本語の書籍化がされている以下の4資格領域について今回は学んだ。

6つの種類は以下の通り。

  • セキュリティ
  • 高度なネットワーキング
  • データベース
  • データ分析
  • 機械学習
  • SAP(ERP)

上記の内、今回は上記の写真にある通り、セキュリティ、データベース、高度なネットワーキング、データ分析の4領域を学んだ。セキュリティやデータベースに関しては、AWSを用いたシステムを構成する上での土台の知識となり、様々な領域に関連する内容なので、一通り学んだ置くことで実務での設計に必ず役に立つと思う。

データ分析はその名の通りデータ分析業務を行わない方にとっては、役に立たない可能性が高い。高度なネットワーキングに関しては、VPNなど会社のネットワークの構築に関する内容が多かったので、従来のインフラ系のエンジニア領域を含んでいると感じた。

上記にない、機械学習とSAPに関しても、専門領域特化の内容なので、それを扱う必要のない人にとっては、学ぶ価値が少ないかもしれない。まとめると、専門領域に関しても、セキュリティとデータベースの2点は、アプリケーションエンジニアとして活動している方にとっては学んでおいて損はない資格だと思う。

詳細内容の整理は別の機会に

今回の学習内容を忘れないように、整理しようと考えているけど、それは今リニューアル中の自社サイトの1コンテンツとして掲載予定なので、このブログには掲載しないでおこうと考えおり、今回このような投稿になった。書籍で学べる内容を統合的に整理することで、AWSを用いたシステムの構築に関する全般的なスキルの照明になると思うので、必ずまとめたいと思う。

資格の学習を通した学んできたけど、実際に資格試験自体は受けていない。資格の受験にはお金がかかるからだ。受験料がもったいないので、学んだ資格の試験をすべて受けることはせず、入札参加資格などになることが多い、ソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)のみを取得する予定だ。

7月中で買ってある2冊の問題集を解きまくって、7月の末には、一度受験するところまで進めたいと思う。AWSの資格の学習が終わったら、次はGoogleCloudだと言いたいところだけど、その前に学びたいことがたくさんあるので、Kubernetes(コンテナオーケストレータ)、Redis(インメモリキャッシュ)、SREやSREを土台とするシステムの設計、APIセキュリティなどの各領域に関する書籍など、SaaSの開発をもう一段階完成度の高いところに最初から持って行けるような学習を進めていく予定だ。また、読書結果について、こちらのブログで報告をしようと思う。

良いと思った書籍はシェアをしたくなるものだし、自分の学んだ知識を外部に出していかなければ、活躍の機会が得られないので、引き続き情報発信は継続していこうと思う。秋からの製品開発に向けて、もうひと踏ん張り学習に精を出さなければだね。頑張って学んでいこう。