IT企業向けの人材採用支援とシステム開発の相乗効果

まずは企画段階として、収益計画を立ててみた

人材採用支援と言っても、私がやろうとしているのは、IT企業向けの人材採用支援だ。研修会社とアライアンスを組む形にして、人材採用と研修をセット販売するような仕組みを構築していく想定にしている。

今日事業全体の収益計画を立ててみたのだけど、1年目は色々と事業の準備があるから、主要売上の要素であるシステム開発が1500万円程度に着地させる予定だ。この金額は松井さん1年分と私が半年分くらいの稼働想定なので、ちょうど1人当たり半年分くらいの工数が浮いてくる想定にしている。

もちろん補助金での作業は松井さんに依頼する想定にしているが、その時間と事業再構築補助金を使って、採用支援事業に必要なシステムを作っていく想定だ。

2年目以降は採用支援事業の売上が徐々に立ち始める想定にしているので、システム開発事業で3000万円、採用支援事業で1000万円の売上を計上で、合計4000万円の想定だ。3年目は、営業基盤が出来上がる想定なので、採用支援事業が2500万円、システム開発事業は相変わらず3000万円の5500万円となり、これが最終系だ。

キーパーソンは私以外に2名いて、それぞれの役割は「採用コンサルタント」と「営業」である。そこに開発者の私を加えて、採用支援事業とシステム開発事業を運営している会社が出来上がる想定にしている。

労働集約型のシステム開発と資本集約型の人材採用支援

採用支援事業の何が良いって、営業が売上を上げられることだ。システム開発は良くも悪くも労働集約型の事業なので、工数に対する報酬を得る形が一般的だ。なので、時給5000円で見積もると、年間売上が1000万円程度。時給6000円で見積もると年間売上が1200万円程度に落ち着く。私と松井さんの2名と、数名の外部協力者を含めて3000万円の売上を想定しているので、この金額が如何に妥当なものであるかが良くわかる。昔はシステム開発の単価がもっと良かったみたいなので、大幅な売上を計上することもできたようだけど、最近は単価も下がってしまったので、どう頑張っても1人当たり1000万円程度の売上を確保するのが限界かと思っている。

ただ、労働集約型のビジネスは堅実に売上を作っていけることを考えると、悪い事ばかりでもない。労働集約型ビジネスでありながら、顧客生涯価値に着目した営業手法が流行っていたりするけど、私は昔ながらの工数計算による売上作りが嫌いじゃない。1人当たり1000万円売上げられるというのはすごいことなので、継続をしようと思う。

ただ、それだけでは楽しくないので、資本集約型のビジネスを組み合わせることによって、事業売上を青天井に上げていくことができる。人材採用支援の事業の良いところは、そういうところだ。

営業が売上を作れる人材採用支援事業

人材採用支援の事業は、人材紹介など資格が必要な仕事内容もあって、少々敷居が高いのはそうなのだが、紹介によって、実際に売上が立つという特性がある。これは営業が業務として売上を作れるということでもあるので、システム開発の事業とは大きく異なる点となっていると思う。

システム開発の場合は、営業が仕事を取ってきたとしても、実際に業務をこなすのはエンジニアだ。システム開発は、1件1件にかかる時間も長いし、労力やスキルも多く必要になる点で、利益効率はそこまで良いとは言えないのかもしれない。実際に労働集約型のビジネスというのはそういうものなのかもしれない。

それに比べて、人材紹介なんかは、営業が営業活動の延長線上で案件をクローズできれば、そのまま売上を作ることができる。それも案件が決まるまでにかかる時間はまちまちだと思うし、短期的に多くの仕事がクローズすることもあると思う。企業側の営業はシステム開発事業とのシナジーが効くので、恐らく苦にはならないだろう。問題は学生集客なので、学生集客で結果を出すための方法論を模索したいと思う。

Webを活用した学生の集客

人材採用支援事業は資本集約型で工数に左右されない良さがあると書いたが、実際にその青天井を実現するためには、Webの活用が前提になってくると私は思っている。

Webを活用して学生を如何にして集客していくかという仕組みを作っていく必要があるということだ。事業として、Web集客と相性の良い事業を旗振りするのは初めてだけど、1年目から予算を割いて、長期的に投資をすることでWebからの集客で絶対に成果を出すと既に決めるに至ったので、今まで培った知識を糧にして、Web集客にリソースを割いていくつもりだ。

時にはSEOコンサルタントの力を借りるのも良いかもしれないと思っているし、どういう施策を打って行くのが効果的かについては、みんなで意見を出し合って施策を練っていきたいと考えている。Web系の上場企業みたいにえげつない記事量を指していくようなSEO手法もあるかもしれないけど、そういうやり方は前時代的なやり方だと思うから、今の時代に合った本当に効果のある施策というものを考え抜いていきたいところだ。

個人開発者としての楽しみは開発だけではなく集客も楽しめる

結局はこういうことだと思う。個人開発をやろう!と思って、システムの構成を考え始めたのだけど、システムを作った後は、巻き込むべき人を巻き込みつつ事業を推進する必要もあるし、その過程の中で、集客が必要になってくる。

その集客の取り組みは、非常にやりがいがあって楽しいと思える。実際に事業を自社で運営し始めると、売上が別に立つので、その売上から制作費をペイできるところが素晴らしい。

もとはと言えば、保守のお金をもらうために自社で事業をやろうと思っていたけど、実際に事業を始めようと思って準備を始めると、保守だけではなく、その他の諸々のこともやっていく必要がでてきたので、楽しみながら多くのことを経験できそうな気持ちになってきた。

まずは、補助金を通すことが第一だ。補助金の申請会社を信じて、待つとしよう。その間、目の前の開発の仕事に精を出すのが良いように思われる。